電子工作にArduinoを使うことで、様々なものづくりを行うことが出来ます。
ただ、やっぱり何か難しそうという印象もあると思います。
Arduinoを理解するためには、プログラムの基本構造を理解することが重要です。
Arduinoプログラム(スケッチ)の基本構造を理解することで、今後の学習も行いやすくなります。
今回の記事では、Arduinoで電子工作をする際に重要となるプログラムの基本構造について紹介します。
- Arduinoプログラムの基本構造
- プログラムのフローチャート
- それぞれの関数の役割
Arduinoでは、プログラムのことをスケッチと言います。
ただ、記事の中では特に使い分けずに説明しています。
Arduinoプログラムの3つの基本構造
Arduinoのプログラムは、大きく2つの関数で構成されています。
その2つの関数とは
- setup関数
- loop関数
です。
この2つの関数(setup関数とloop関数)に加えて
- グローバル変数定義
を行う場合が多くあります。
このグローバル変数の定義は、必要がない場合もあります。
ただ、Arduinoでプログラムを作成する際によく利用されるため、覚えておくと良いと思います。
Arduinoスケッチのフローチャート
Arduinoのスケッチ(プログラム)内で3つの基本構造(2つの関数と変数定義)が呼び出される順序を、下記のフローチャートで表します。
プログラムが開始した後は、このフローチャートの順にそれぞれの処理が実行されます。
Arduinoプログラム内の関数と宣言
setup関数で初期設定
setup関数は、Arduinoの電源投入後に1度だけ実行されます。
最初に1度実行された後は、プログラムが動いている間に呼び出されることはありません。
そのため、初期設定として行いたいことを書いておく関数になります。
loop関数でメイン処理
loop関数は、電源投入後にsetup関数での処理が終わった後に実行されます。
その後はArduinoの電源が入っている間、ずっと繰り返し実行されます。
そのため、メインで行いたいことを書いておく関数になります。
グローバル変数を定義して準備
上記の2つの関数(setup関数とloop関数)の前に、必要な情報をグローバル変数として定義します。
これは、2つの関数をまたいで値を使用し実行するためには、変数をグローバル変数として定義する必要があるためです。
まぁ、深いことは気にしなくてOKです。
そんなのがあるんだと分かっていればプログラムは読めます。
まとめ
今回の記事では、Arduinoでスケッチを作成する際に重要となる、プログラムの基本構造について紹介しました。
紹介した3つの基本構造を学ぶだけで、Arduinoプログラムの理解や作成のしやすさが変わります。
今回紹介したのArduinoスケッチの基本構造を理解した上で、いろいろなプログラムや電子工作をどんどんArduinoで作成してみましょう。
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